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亜州茶亭へようこそ

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台湾2005・・台湾の神様たち

中正路を淡水駅のほうへ戻ると、左手に立派な廟が見える。福佑宮といい、淡水でもっとも古く建てられた廟である。海の守り神、媽祖さまを祀っている。

たぶん、中華圏の国々のなかでも、台湾は、こういう廟がとても華やかである。(香港は行っていないのですが、そちらも派手そう)
特徴的なのは、ひとつの寺院のなかに、仏教の仏様も、道教の神様も一緒にお祀りされていること。また、お参りするひとも、自分は~教徒だから、なんてこだわりはない。ありがたいご利益のある神様なら、なんでもオッケーなのである。

台湾の仏教寺院は、日本と違って極彩色。ご本尊もキラキラ。これは、ベトナムでも大陸中国でもそう。渋い、枯れた感じの寺をよしとするのは日本人だけ?観音様がいらっしゃることが多い。

道教は、中国人の生活の基盤になってる宗教。老子の思想に陰陽五行説や神仙思想をプラスしたもので、風水や易もこれがベースになっている。

民間信仰の神様たちも人気がある。媽祖は航海の安全を守る女神で、一番有名な神様。台湾や中国大陸沿海部ではとくに信仰が篤い。天上聖母とか天后とも呼ばれている。疫病の神様、王爺も重要な神様。
三国志の英雄関羽は、今はなぜか商売の神様。(関羽がそろばんを発明したかららしい)中華街には、関帝廟を作るのがお約束である。
そして儒教の祖、孔子様。孔子廟もまた多く、日本の天満宮と同じで学問の神様として信仰を集めている。(かつて台南の孔子廟に行き、家人2・3のために受験合格祈願をしたこともある。)

お参りには、長くて太いお線香を使う。だいたいひとつの廟に何人もの神様、仏様がいらっしゃるので、それぞれのお像の前に1本ずつお線香を手向けていく。
昨年、台北の龍山寺(ロンサンスー)に行った。ちょっと見るだけ、と覗いていたら(なにしろ普段は信仰心にまったく欠ける生活をしているので)、そばにいたおじさん、おばさんが、お線香を7本とれ、という。手振りで、1本ずつ、7人の神様に供えろ、と言っている。(たぶん、そう言っていたのだと思う。)お代は?と聞いたら、いらない、とクビを振る。そうしてお線香を持たされて、ありがたくお参りさせて頂いたのだった。(勿論、お賽銭は上げさせて頂きましたよ。)

福佑宮
hukuyuukyuu


淡水の老街

老街


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